|
- 科名・属名 : イネ科 イヌシバ属
- 特徴 :
草丈(直立枝)10〜30cmの多年草。帰化。
匍匐枝を伸ばして地表に広がり、全体に肉質で光沢があり、無毛。
葉は線形、長さ5〜15cm、幅5〜10mm、先は鈍頭、扁平で肉質。葉鞘は扁平、口部に短毛がある。
花は少数の小穂をつけた極めて短縮した多数の総からなり、一見穂状花序のようで、茎頂または葉腋につき、長さ5〜10cm。花序軸は扁平で肉質、節があり、節に無柄小穂が1個つくか、無柄小穂と有柄小穂が対になってつき、熟すと花序軸の節で折れ、節間に小穂をつけたまま落ちる。
小穂は1つの総に1〜3個つき、花序軸の溝に深くはまりこみ、長さ4〜5mm。第1小花は雄性または護頴のみで、第2小花のみが両性で結実する。
- 分布・生育地 :
帰化(熱帯アメリカ原産)(本州(千葉県)、四国(高知県)、九州〜沖縄に帰化) (国外:世界の熱帯域の海岸地に広く帰化) 芝地
- 花期 : 5〜10月(?)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2020年6月14日 沖縄県国頭郡 中上・全体2、中下・花序1 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花序2 2022年7月11日 沖縄県西表島 左上・葉 同 上 右下・葉鞘 2020年6月14日 沖縄県国頭郡
- 撮影記 :
コロナ騒ぎで出かけられなかった沖縄、緊急事態宣言の解除とともに久し振りに訪れた。
目的はこの時期に花をつけるヘツカニガキ、花も見ごろのうえ、梅雨の中休みで天候にも恵まれた。
日が最も長い時期、遅くまで色々な場所を見て歩き、最後に訪れたのがある川岸、何種かのカヤツリグサ科の植物を撮影していると、川岸の草地に見慣れないイネ科の植物が生えているのに気がついた。
地元の花仲間に聞くと、初めて名前を聞く花、初めて出会う花なので、辺りが薄暗くなるまでがんばって撮影した。
調べると、元々芝生として持ち込まれたものが逸出したもので、九州〜沖縄を中心に帰化しているようだ。
同じ科の仲間の花
|