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- 科名・属名 : イネ科 イヌビエ(ヒエ)属
- 特徴 :
草丈80〜120cmの1年草。
全体に淡緑色〜黄緑色を帯びる。
葉は線形、長さ30〜60cm、幅1〜2cm。葉の縁の脈は著しく肥厚し、白条となる。葉舌はない。
花序は長さ10〜30cmの円錐花序となり、緑色の小穂を密につける。小穂は長さ約5mm、退化した第一小花の護頴の芒は著しく長くなり、長さ4cmになるものもあり、濃緑色〜暗紫褐色を帯びる。
イヌビエの変種とされ、著しく長い芒があるのが特徴であるが、変化は連続的であるとして分けない考え方もある。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:世界の温帯〜熱帯域に広く分布) 池、川、溝の縁
- 花期 : 7〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2020年8月31日 神奈川県川崎市 中上・全体2 2019年8月22日 東京都大田区 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 同 上 左下・小穂 2020年8月31日 神奈川県川崎市 右下・葉鞘 同 上
- 撮影記 :
イヌビエの変種で(同一種という考え方もある)、小穂の小花の芒が著しく長いのが特徴とされ、池や川の縁などイヌビエより湿った環境に生える。
写真はいずれも多摩川の川縁で撮影したものだが、都会を流れる川でもよく見られ、群生していることが多い。
花は小穂の芒の長いのが目を引き、地味なイネ科の花でもついカメラを向けたくなる。
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