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 - 科名・属名 : イネ科 チヂミザサ属
  
 - 特徴 :
  草丈10〜30cmの多年草。 
 茎は細く、基部は長く地を這って分枝し、先は斜上する。 
 葉は広披針形、長さ3〜7cm、幅1〜1.5cm。先は尖り、縁はやや波打つ。表面には短毛が密生し、基部に縮れた長毛も混じり、特に基部で顕著。葉鞘にも開出した毛が密生する。 
 花序は長さ6〜12cm、6〜10個の短い枝を出し、片側に数個の小穂を密につける。花序に開出する毛が密生する。 
 小穂は2小花からなり、狭卵形、長さ約3mm、先は尖り、短い軟毛がある。第1包頴には長い芒が、第2包頴には短い芒がある。第1小花は護頴だけに退化、第2小花が結実し、成熟すると芒が粘液を出し、小穂ごと動物などについて散布される。  
 - 分布・生育地 :
  日本全土 (国外:旧世界の温帯〜亜熱帯域に広く分布)  山野の木陰、道端  
 - 果(花)期 :   8〜10月
  
 - 撮影月日・場所 :
  上・全体1 2019年9月14日  栃木県宇都宮市  中上・全体2 2019年2月7日  沖縄県中頭郡  (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)  中下・花序、小穂1 2019年9月14日  栃木県宇都宮市  左下・花序・小穂2 2019年2月7日  沖縄県中頭郡  右上・葉 2019年9月14日  栃木県宇都宮市  右下・葉鞘 2019年2月7日  沖縄県中頭郡  
 - 撮影記 :
 
 チヂミザサは葉や葉鞘、花序などの毛の生え方に大きな変化があり、全て広義のチヂミザサとする考え方と、毛の多い本種と毛の少ないコチヂミザサに分ける考え方があり、ここでは分ける考え方に依った。 
 どちらも熟すと芒が粘液を出し、動物などの毛にくっついて種子を散布するが、人間にも毛ではなくズボンなどにくっつき、無理に取ると芒だけが残り始末に終えない。 
 沖縄で撮影した写真の花は長毛が密生するタイトンチヂミザサという種かと思ったが、どうも違うようだ。  
 
  
 
  
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