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 - 科名・属名 : イネ科 チヂミザサ属
  
 - 特徴 :
  草丈10〜30cm多年草。 
 茎は地を這って分枝し、支柱根があり、先は立ち上がる。 
 葉は広披針形〜狭卵形、長さ3〜7cm、幅0.8〜1.5cm。先は尖り、基部は心形、縁は波打つ。葉身は短毛が密生してビロードのような感触があが、ケチヂミザサに比べ全体に毛が少なく、葉鞘には毛がないか、あっても短毛。 
 花序は長さ5〜15cm、6〜10個の短い枝を総状に出し、総の片側だけに小穂をつける。小穂は狭卵形で長さ約3mm、先は尖り、短い短毛があり、2小花からなり、第1包類には長い芒が、第2包類には短い芒がある。両性の小花の外花頴は薄い革質で光沢がある。成熟すると芒は粘液を出す。花序の主軸は無毛。  
 - 分布・生育地 :
  北海道〜九州 (国外:朝鮮(中〜南部)、中国)  平野部〜山地の林中、林縁、道端  
 - 花期 :   8〜10月
  
 - 撮影月日・場所 :
  上・全体1 2014年10月12日  静岡県伊東市  中上・全体2 2019年9月13日  栃木県宇都宮市  (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)  中下・花、左下・地を這う茎基部    同  上  右上・葉 2014年10月12日  静岡県伊東市  右下・葉鞘 2019年9月13日  栃木県宇都宮市  
 - 撮影記 :
 
 秋の雑木林などを歩くと、服にこの花の小穂がくっつき、無理にはがすと粘液のある芒だけがくっついて残り、非常に取りづらい。 
 同じように果実が動物や服について運ばれるヌスビトハギなどの豆科の植物に比べ、何倍も厄介だ。 
 沖縄を除き、全国的にごく普通に見られるが、花序や葉、葉鞘などに毛のあるケチヂミザサと、毛のないこの花を広義のチヂミザサとして扱う(「日本の野生植物5」(平凡社))考え方もあるが、ここでは葉鞘の基部に膨れた長毛のないものを変種とする考え方に従った。  
 
  
 
  
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