コウボウ(香茅)

Hierochloe odorata var. pubescens


コウボウ

  • 科名・属名 : イネ科 コウボウ属
     注.APG分類ではハルガヤ属、学名(Anthoxanthum nitens var. sachalinense)

  • 特徴 :
     草丈20〜50cmの多年草。茎は平滑。
     根茎は細く、横に這い、先端に長い葉をつける新苗となる。
     先端につく葉は線形、長さ20〜40cm、幅2〜5mm、緩く内側に巻く。茎につく葉は少なく、披針形で長さ1〜4cm。
     花序は長さ4〜8cmの広卵形の円錐花序となり、小穂をつける。小穂は広倒卵形、黄褐色で光沢があり、長さ4〜6mm。2個の雄性小花の護頴は硬く、褐色の縁毛が生え、普通芒はない。苞類は長さ4〜6mm、2つ折れになって小花を包む。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:東アジア、シベリア)
     日当たりのいい砂質の草地

  • 花期 :  4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2015年4月17日  熊本県阿蘇
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花序    同  上

  • 撮影記 :
     乾燥するとクマリンのいい香りがすることから、和名のコウボウ(香茅)がつけられている。
     春の阿蘇、車を止めた土手に咲いていたイチリンソウの花弁の外側のピンクが目に付き、近寄ってみると近くにこの花も咲いていた。
     イチリンソウの撮影に時間を取られ、この花の撮影を始めた時はすでに出発しないと帰りの飛行機に間に合わない時間、急いで撮影したためピントの甘い写真になってしまった。
     何とか本種と判断できるのでアップしたが、全国的に分布があるようなので、そのうちいい写真に差し替えたい。

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