クシゲメヒシバ(櫛毛雌日芝)

Digitaria adscendens var. fimbriata


クシゲメヒシバ1


  • 科名・属名 : イネ科 メヒシバ属
     注.APG分類では、メヒシバ(D. ciliaris)に含くめている

  • 特徴 :
     草丈30〜90cmの1年草。
     茎の下部は長く地を這って分枝し、節から根を出す。
     葉は広線形、長さ8〜20cm、幅0.5〜1.5cm。質は柔らかく、扁平。葉鞘には長い毛が疎らに生える。
     花序は茎の先に掌状に分枝した3〜8個の枝(総)からなり、淡緑色〜紫色を帯びた小穂を密生する。枝(総)は長さ5〜15cm、幅約1mm、縁には微鋸歯があってざらつき、長い毛がある。
     小穂は披針形で長さ2.5〜3mm、先は尖り、短毛がある。第一苞類は三角形でごく小さく、広披針形で大きいものが第3類(第1小花の護頴)で、濃緑色の脈と縁の近くに白毛がある。第4頴は淡色で、上端は尖る。
     ここでは毛のあるタイプをメヒシバの変種としたが、、中間型が多いことなどから同一種とする考え方が強い。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:世界の熱帯〜温帯に広く分布)
     道端、空地、畑

  • 花期 :  7〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2022年9月23日  神奈川県川崎市
     中上・全体2 2014年10月10日  東京都江東区
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 2022年9月23日  神奈川県川崎市
     左下・小穂 2020年9月22日  東京都稲城市
     右下・葉鞘 2022年9月23日  神奈川県川崎市

  • 撮影記 :
     メヒシバに変種であるが、当初アップした時は同一種としていた。
     しかし、かなり見た目が違うこと、参考にする多摩地域の目録で分けられていたこともあり変種の考え方に従ったが、何とも言えない。
     多摩地域では通常のタイプとクシゲのタイプはややクシゲの方が多いような気がする。

  • 葉鞘

    同じ科の仲間の花
クシゲメヒシバ2

花序

小穂