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- 科名・属名 : イネ科 メガルカヤ属
注.APG分類V、Wでは、学名(T. barbata)
- 特徴 :
草丈0.7〜1mの多年草。
稈は叢生し、粗剛な株を作り、疎らに粗い長毛がある。
葉は広線形、長さ30〜50cm、幅3〜8cm。やや白っぽく、ざらつき、基部近くには長い毛がある。葉舌は長さ1〜3mm、葉鞘は長く、長い毛を散生する。
花序は稈の上部の葉腋から束状になった総で、全体として長さ20〜40cmの偽円錐状となる。総は大きい鞘状苞に包まれ、6個の小穂からなる。
小穂は長さ8〜10mm、下方の2対(4個)は雄性で無柄、結実せず、総苞状にならんでその上の対のうちの1個は無柄の両性小穂で結実する。色は淡緑色、第1包類は草質で倒披針形、外側に長毛を散生する。それ以外は有柄の雄性小穂となる。両性小穂は無柄で鋭形の基盤があり、第一包類は光沢があり、褐色で、基盤とともに硬い革質、赤褐色〜黄褐色の毛がある。第2小花の護頴の芒は太く褐色で、膝折れして捻れて短毛があり、長さ3〜5cm。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:東アジア) 原野、丘陵地、山地の草地
- 花期 : 9〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2021年9月27日 東京都日野市 中・全体2 2014年11月2日 長崎県平戸島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・小穂1 2021年9月27日 東京都日野市 左下・小穂 2013年9月13日 熊本県阿蘇 右下・葉鞘 2021年9月27日 東京都日野市
- 撮影記 :
昔は萱葺屋根の葺くための草だったようで、同じく材料であったオガルカヤとともにカルカヤと呼ばれるていたようだ。
草丈が1mくらいになるので、少し色付き始めた秋の草原ではよく目立つ。
晩秋に訪れた長崎の島嶼の草地でも、草紅葉の中に枯れた花が群生していて、青い空によく映えた。
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