ヌメリグサ(滑り草)

Sacciolepis indica var. oryzetorum


ヌメリグサ1

  • 科名・属名 : イネ科 ヌメリグサ属
     注.APG分類では、学名(S. spicata var. oryzetorum)

  • 特徴 :
     草丈15〜70cmの1年草。
    稈はほとんど基部から直立し、細くて柔らかく、叢生する。
     葉は少なく、線形で長さ5〜20cm、幅2〜6mm。質は柔らかく、短い葉鞘がある。
     花序は穂状で直立し、長さ6〜12cm、密に多数の小穂をつけ、緑色または紫色を帯びる。小穂は広卵形、長さ2.5〜3.5mm、芒はなく、時に長毛を散生する。第1頴類は第2頴類の半長と短く、第2頴類は基部が膨れ、草質の護頴より少し長い。

  • 分布・生育地 :
     本州〜沖縄 (国外:中国、台湾、東南〜南アジア、オーストラリア)
     湿地、田の畦

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2019年5月8日  沖縄県糸満市
     中上・全体2 2019年9月21日  岐阜県中津川市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序1 2019年5月8日  沖縄県糸満市
     左下・花序2 2019年9月21日  岐阜県中津川市
     右下・葉、葉鞘    同  上

  • 撮影記 :
     ハイヌメリグサの変種で、全体に大きく、基部は這わずに直立することが違いで、花序も緑色よりも紫色を帯びるものが多い。
     緑色の花序の写真は沖縄の海岸の水溜りの近くに生えていたもので、本土のこの花の花期(8〜10月)からはずいぶん早い5月にもう花をつけていた。
     紫色の花序をつけた株の方が一般的で、ハイヌメリグサよりも本種の方が湿り気の多い地に生えるようで、写真の株も水の引いた湖岸の石の間に生えていた。



  • 同じ科の仲間の花
ヌメリグサ2

花序1(緑色)

葉所2(紫色)