オガサワラスズメノヒエ(小笠原雀の稗)

Paspalum conjugatum


オガサワラスズメノヒエ


  • 科名・属名 : イネ科 スズメノヒエ属

  • 特徴 :
     草丈15〜70cmの多年草。帰化。
     稈は匍匐し、節から根を出す。稈の節は無毛。
     葉はやや広い線形、縁に微毛がある。葉鞘は扁平で竜骨をなす。葉舌は切形、高さ0.6〜1.5mm。
     花序は稈の上部に湾曲する2個の総をほぼ水平に出し、2列に小穂をつけ、総の基部に毛がある。小穂は先の尖った円形で、長さ1.5〜2mm、縁に長い絹毛が生える。第一包類はない。

  • 分布・生育地 :
     帰化(西インド諸島原産)(小笠原諸島、沖縄に帰化) (国外:世界の熱帯〜亜熱帯地域に広く帰化)
     やや湿った林縁、川の土手

  • 花期 :  7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2020年6月15日  沖縄県国頭郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・総(小穂)、下・葉鞘    同  上

  • 撮影記 :
     新型コロナの感染がやや一服した6月中旬、以前から見たいと思っていたヘツカニガキの撮影に出かけた。
     早々に目的を達成し、後は林道や道端で気になる植物を見つけては車を止め撮影した。
     その途中やや湿った林縁の草地で見たことのないイネ科の植物を見つけ、調べるとこの花だった。
     西インド諸島原産で、日本では小笠原諸島や沖縄に帰化しているだけであるが、世界では熱帯〜亜熱帯域に広く帰化しているようだ。

  • 同じ科の仲間の花
総(小穂)

葉鞘