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- 科名・属名 : イネ科 ススキ属
- 特徴 :
草丈1〜2.5mの多年草。
根茎は横に長く伸び、稈を立てる。稈は下部の節で分枝することもあり、節には短毛が密生する。
葉は線形、長さ40〜80cm、幅1〜3cm。葉の縁はややざらつく。下部の葉は花期には枯れる。葉舌はごく短い。
花序は長さ25〜40cm、中軸はやや短く、長さ20〜40cmの総を多数つける。小穂は披針形で帯褐色、長さ5〜6mm、基部に小穂の2〜4倍の長さの、銀白色の柔らかい基毛を密生する。第2小花の護頴は普通芒がなく、あってもごく短く小穂の外に出ない。
ススキによく似ているが、この花には小花に芒がないこと(左ススキ、右オギ)などが異なる。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国(北〜東北部)、ウスリー 明るい川岸、湿地
- 花期 : 9〜12月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1(群落) 2021年11月6日 東京都府中市 中1・全体2(群落) 同 上 中2・全体3 2020年10月24日 東京都日野市 中3・全体4 2021年9月29日 東京都あきる野市 (上、中1〜3は拡大写真あり、写真をクリック) 中4・果期小穂 2020年10月24日 東京都日野市 左下・短柄小穂、以下全て 同 上
- 撮影記 :
川の中流域などに群生していることが多く、逆光に輝く銀白色の穂波は息を呑むほど美しい。
群落の写真は多摩川の中流部の河原に、穂が逆光で輝く時間を見計らって出かけたが、予想通り輝く銀白色の波に迎えられた。
ススキによく似ていていて間違えやすいが、ススキが草原などに多く生えるのに対し、この花は水辺に生える。
また、第2小花に芒がないことに加え、全般にススキより大きく、葉のざらつきも少なく、小穂の基毛が小穂よりはるかに長いなどの違いがある。
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