シマチカラシバ(島力芝)

Pennniseteum sordidum


シマチカラシバ


  • 科名・属名 : イネ科 チカラシバ属

  • 特徴 :
     草丈30〜50cmの多年草。
     稈は分枝しない。
     葉は先が垂れ、葉身は内に巻き、細く径1〜2.5mm。葉鞘は円筒形。
     花序は細いが垂れず、淡汚黄色で、白緑色の剛毛があり、遠目には白く見える。小穂は披針形でチカラシバより細く、第2包類は脈が目立たず、長さは小穂の1/3〜1/4程度。

  • 分布・生育地 :
     九州(南部)〜沖永良部島、小笠原諸島 (国外:日本固有)
     海岸の岩場や、石の隙間

  • 花期 :  10〜12月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2008年10月5日  鹿児島県屋久島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花序    同  上

  • 撮影記 :
     屋久島は月に35日雨が降ると言われるほど雨の多い島であるが、晴れ男の私は延べで1月以上屋久島に出かけたが、1日中雨という日は今だ1度もない。
     ただ、午前10時ごろまで雨という日はあり、この日もそんな日で、山には入れず海岸の植物を観察することにした。
     海岸の岩場の上を歩いていると、チカラシバに似てちょっと変わったイネ科の植物を見つけた。
     この頃イネやカヤツリグサ科の植物はさほど興味がなかったが、何となく2、3枚撮影し、帰って調べると南九州や小笠原の海岸に分布するこの花だった。
     チカラシバとは葉鞘が円筒形である、葉身が強く内巻きし細いことなどが異なるとされている。

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花序