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- 科名・属名 : イネ科 チカラシバ属
- 特徴 :
草丈30〜80cmの多年草。
茎は多数叢生し、大きな株を作る。稈は分枝しない。
葉は根元に集まってつき、線形で長さ30〜70cm、幅4〜7mm。質は硬く、表面は平坦でざらつく。葉舌は発達せず、短い毛の列になっている。葉鞘はやや扁平で竜骨をなし、上端に長い毛がある。
花序は円柱形で直立し、長さ10〜20cm、径は総苞片(芒)を含み4〜5cm、基部に暗紫色の剛毛のある小穂を多数つける。
小穂は披針形、長さ7〜8mm、小花が2個ある。第一苞頴はごく小さく、第二苞頴は明らかに脈があり、小穂の1/程度の長さ。
小穂の基部にある剛毛が暗紫色でなく淡緑色になるものがあり、
●アオチカラシバ(f. viridescens)(左下の写真)という品種となっている。
- 分布・生育地 :
北海道(西南部)〜沖縄 (国外:東アジア〜インドネシア) 日当たりのいい道端、草地
- 花期 : 8〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2014年10月25日 千葉県君津市 中上・全体2 1996年10月6日 神奈川県足柄上郡 中中・アオチカラシバとの混生 1996年10月5日 神奈川県三浦郡 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2014年10月25日 千葉県君津市 左下・アオチカラ 2015年11月30日 沖縄県国頭郡 右下・葉鞘 2020年10月29日 東京都高尾山
- 撮影記 :
秋の道端や草地で固まって花茎を上げ、多数の花序をつけている姿をよく目にする。
地面にしっかりと根を張り、引っ張っても簡単に抜けないことから力芝(チカラシバ)という和名がつけられている。
花序は暗紫色なので見た目パッとしないが、秋も深まってくると小穂に朝露がつき、これが朝日に照らされた姿(中上の写真)はハッとするほど美しく、思わずカメラを向けたくなる。
時に暗紫色の剛毛が淡緑色のものがあり、色が違うだけだが柔らかなイメージがある。
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