スズメノヒエ(雀の稗)

Paspalum thunbergii


スズメノヒエ1

  • 科名・属名 : イネ科 スズメノヒエ属

  • 特徴 :
     草丈40〜90cmの多年草。
     葉は線形、長さ10〜30cm、幅5〜8mm。葉や葉鞘には開出する白い軟長毛が実に生え、葉舌は低い。
     花序は茎の先に長さ5〜10cmの総を3〜5個、斜開して総状花序につける。総には2列に小穂を密生し、小穂は広楕円形で鈍頭、長さ2.5〜2.7mm、淡緑色で膜質、縁は無毛か開出する微毛がある。葯は黄色、柱頭は黒紫色。第4頴は第2、第3頴と同形で革質、淡黄色に熟す。

  • 分布・生育地 :
     本州〜沖縄 (国外:朝鮮、中国)
     低地の草地、路傍

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2018年8月31日  神奈川県箱根
     中上・全体2 2020年9月21日  神奈川県川崎市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・総    同  上
     左下・小穂 2018年8月31日  神奈川県箱根
     右上・葉鞘 2020年9月21日  神奈川県川崎市
     右下・葉 2018年8月31日  神奈川県箱根

  • 撮影記 :
     この仲間は帰化種が多いうえに、どれもよく似ていて同定が難しい。
     その中で数少ない在来種で、葉や葉鞘に開出毛が密に生え、逆に小穂は無毛のことが多いので、注意して観察すれば見分けられる。
     夏の終わり頃から秋にかけて道端などで見かけるが、関東辺りでは帰化種のシマスズメノヒエの方が圧倒的に多いが、この種は小穂の縁に長毛が生え、葉も無毛である。

  • 葉鞘

    葉

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スズメノヒエ2

総

小穂