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- 科名・属名 : イネ科 スズメノチャヒキ属
- 特徴 :
草丈30〜70cmの1年草。
葉は線形、長さ15〜30cm、幅3〜6mm。葉鞘や葉身には軟毛が密生する。
花序は長さ10〜25cmの円錐花序となり、先は少し垂れる。花序は各節に1〜数個の枝を輪生し、疎らに小穂をつける。花序の枝は長い。
小穂は長楕円形でやや平たく、淡緑色、6〜10個の小花からなり、長さ15〜25mm、幅6〜8mm。2個の包類は芒がなく、下方の小花の芒は短く、上方の小花の芒は8〜12mmになる。護頴は長さ9〜11mm、薄い洋紙質で長楕円形で鈍頭、背面は丸く細かい突起があってざらつく。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:北半球の温帯域に広く分布) 道端、荒地、河原
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2021年5月30日 神奈川県川崎市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花序、以下全て 同 上
- 撮影記 :
スズメノチャヒキの仲間は帰化種がほとんどで本種も帰化と思っていたが、調べて在来種であることを知った。
道端や荒地に生え、この写真も川崎市郊外の道端で撮影した。
よく似たヒゲナガスズメノチャヒキがあるが、本種の芒ははるかに短いので一見して区別できる。
和名のチャヒキ(茶挽)は、カラスムギの別名のチャヒキグサから来ていて、これに似ていて小穂が小さいことからつけられているようだ。
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