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- 科名・属名 : イネ科 タツノヒゲ属
注.APG分類では、タツノヒゲ属の学名は(Neomolinia)
- 特徴 :
草丈40〜80cmの多年草。
繊細な草本で基部は肥大せず、群生しない。
葉は互生し、葉身は狭披針形で長さ15〜30cm、幅0.8〜1.4cm。表裏が逆になる。
花序は疎らな円錐状で長さ10〜20cm、枝は各節から1〜2個、細く叉状分枝し開出して小穂をつける。
小穂は単生し、1〜3個の小花からなり、長さ3〜5mmで脱落しやすい。
護頴は卵形、平滑、鈍頭で長さ約3mm、内頴の竜骨は平滑。葯は長さ約1mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:韓国(済州島)) 山地の林下、林縁
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年8月30日 広島県庄原市 中上・全体2 2022年9月4日 長野県下伊那郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 同 上 左下・小穂 2015年8月24日 群馬県赤城山 右上・葉 同 上 右下・葉鞘 2022年9月4日 長野県下伊那郡
- 撮影記 :
晩夏〜初秋の林下で、細く疎らな花序を風に揺らしている頼りなげな花である。
和名の由来はその疎らに伸びた花序の枝を龍の髭に見立てたもののようだ。
また、右下の写真でわかるように、葉は基部で表裏が逆になっている。これはウラハグサにも見られる特徴だ。
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