トキワススキ(常盤薄)

Miscanthus floridulus


トキワススキ1


  • 科名・属名 : イネ科 ススキ属

  • 特徴 :
     草丈1〜2.5mの多年草。
     根茎は短く、株を作る。
     葉は線形、幅1.5〜3cm。やや粉白を帯び、縁はざらつく。
     花序は長さ30〜50cm、主軸は伸長しないため散房状で広卵形になる。中軸は花序の先まで長く伸びる。
     小穂はススキより小さく、長さ3〜3.5mm、基部に小穂よりやや長い毛が密生する。
     両性の小花の外花頴には長さ8〜10mmの芒がある。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方南部以西)〜沖縄 (国外:中国(南部)、台湾、太平洋諸島)
     海岸近くの堤防、丘陵

  • 花期 :  7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2023年7月25日  静岡県磐田市
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     「やけに大きいススキだな。しかもまだ夏の盛りにもう咲いているのか」、この花について知らなかったら間違いなくそう思うだろう。
     そういう私もイネ科に興味のなかった頃はそう思っていた。
     ススキによく似ているが、関東南部以西の暖地の海岸近くに生え、ススキより大きくなることが多く、花序の中軸は長く伸び、小穂はススキより小さく、花期も1月以上早い。
     写真も海岸近くの堤防脇で撮影したが、まだ盛夏ともいえない7月末にもかかわらず、もう果期の状態だった。

  • 葉(表)

    葉縁

    葉鞘

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トキワススキ2

果穂

小穂1

小穂2