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- 科名・属名 : イネ科 サトウキビ属
- 特徴 :
草丈1〜1.2mの多年草。
茎は直立し、上部には花序とともに白い長毛がある。
葉は線形、長さ40〜60cm、幅4〜6mm。質は硬くて縁は外曲し、著しくざらつき、太い中脈が目立ち、先は糸状に細長く尖り、裏面は粉白を帯びる。葉鞘の上端には長毛がある。
花序は長さ約30cmの狭長の円錐花序となり花序の枝は多数あり、短くて直立〜斜上し、多数の総と小穂をつける。小穂は両性で、有柄・無柄の2個が対になってつき、長さ4.5〜5mm、芒はなく、基部に長さ約1cmの白い毛を密生する。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方南部以西) (国外:日本固有) 海岸付近の砂地
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2023年7月25日 静岡県磐田市1 中上・全体2 同 上2 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 同 上1 中下・総、以下全て 同 上
- 撮影記 :
この花のことを知らなければ、やけに早くススキが穂をつけているなと思うほどススキに似ていて、花穂が早い時期に出ることから和名が付けられている。
ただ、ススキと同じ属ではなく、サトウキビ属で栽培されるサトウキビの仲間である。
植物や昆虫などに詳しい地元の先輩の案内で、故郷の静岡県磐田市の海岸近くを探したが、いくら花期が早いとはいえ7月末ではやっと咲き初めの株を見つけるにとどまった。
花の盛期には遠くから見ても白い穂波に覆われるような場所もあるとのこと、そのうち目にしたいと思った。
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