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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 カヤツリグサ属
注.APG分類では、学名(C. nipponicus var. nipponicus)
- 特徴 :
草丈10〜25cmの1年草。
茎は叢生し、やや柔らかい。
葉は線形、幅1〜2.5mm。
花序は小穂が多数密生した頭状花序、幅1〜2.5cm。時に1〜5個の長さ5cmになる花序枝が混じることがある。苞は葉状。
小穂は披針形〜狭卵形、少し扁平で淡緑色、長さ3〜7mm、幅1.5〜2mm。
鱗片は2列につき、卵形で薄い膜質、長さ1.7〜2mm、鋭頭で中肋が突出する。
果実は楕円形で断面は三日月形、長さは0.8〜1mm、縁は鈍い。柱頭は2岐。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮、中国) 池、沼の岸辺、湿地
- 果(花)期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年9月6日 東京都葛飾区 中上・全体2 2018年9月9日 栃木県渡良瀬遊水地 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序、以下全て 2018年9月6日 東京都葛飾区
- 撮影記 :
東京都区内というと自然の残された場所はほとんどないが、ごくわずかに公園化されて残っている所がある。
葛飾区の水元公園は、昔の水際の貴重な自然が残されていて、都内で唯一アサザが咲くので知られた池もある。
そんな水辺や岸辺に目立たないカヤツリグサ科の植物が数多くあり、小さな池の干上がった岸辺にこの花も生えていた。
その後、栃木の渡良瀬遊水地でも干上がった岸辺に生えていた。
池や川岸などに生える植物は多いが、護岸がコンクリートで整備されることが多く、安全性は高まるものの植生は一気に貧弱になってしまうのが残念だ。
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