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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ヌカスゲ節)
- 特徴 :
草丈15〜40cmの多年草。
根茎は短く、匐枝を出さず、茎を叢生する。
葉は幅2〜3mm、基部はやや光沢があって褐色を帯びる。
頂小穂は雄性、長さ1〜2cm、太くて根棒状、淡緑色で短い柄がある。側小穂は雌性、2〜3個互いに接近してつき、短い円柱形〜球形まで変化は多く、長さ0.5〜3cm、幅3〜4mm。苞はほとんど無柄、葉身は花序と同長かやや長い。
雌鱗片は淡緑色、先端は凹頭で長い芒がある。
果胞は倒卵形、長さ2.5〜3mm、脈とまばらに短毛がある。嘴は直立して短い。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、台湾、中国〜インド) 日当たりのいい草地、林縁
- 果(花)期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年4月18日 神奈川県川崎市 中上・全体2 2016年4月16日 鹿児島県鹿児島市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・小穂 2016年4月18日 神奈川県川崎市 中下・雌鱗片、果胞 2021年4月23日 同 上 左下・果胞、果実、右下・基部の鞘 同 上
- 撮影記 :
このスゲに良く似たスゲがオオアオスゲ、ノゲヌカスゲ、メアオスゲなどいくつもあるうえ、このスゲの個体差が大きく、同定には苦労させられる。
違いは図鑑によって記述が異なるが、果胞の脈が目立たない、匐枝がない、根際に雌小穂がつかない、苞の葉身が長く、雌鱗片に長い芒があることなどと記載されているが、雄小穂が太く根棒状であることも識別の参考とされている。
上記の違いを参考に同定したが、他の種との同定間違いということも考えられる。
同定が正しければ、現在の住まいの川崎市北部の林縁や草地でも良く見かける割合に普通種のスゲである。
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