|
- 科名・属名 : カヤツリグサ科 テンツキ属
- 特徴 :
草丈10〜20cmの1年草。
叢生し、植物体全体に毛がある。
葉は糸状で柔らかく、幅0.5mm程度。
花序は1〜3回分岐し、長さ3〜5cmで小穂をやや多数つける。小穂は広披針形で長さ4〜10mm、幅約1.5mm、錆色を帯び、苞葉は花序より短い。
鱗片は長い芒があり、熟すと開出〜反曲する。
果実は倒卵形で平滑、長さ約0.7mm、横断面はレンズ形、花柱の基部に長毛がある。柱頭は2岐。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州 (国外:朝鮮、中国、インド、アフリカ、南ヨーロッパ) 田の畦、休耕田
- 果(花)期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2018年9月9日 栃木県渡良瀬遊水地 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花序、以下全て 同 上
- 撮影記 :
栃木県と群馬県にまたがる渡良瀬遊水地、広い葦原の間に点々と遊水地があり、今ではよそで見ることの少なくなった湿地性の植物が生き残っている。
以前撮影したカンエンガヤツリもこの渡良瀬遊水地だったが、十分に撮影できていなかったので遊水地の別の場所に探しに出かけた。
9月に入ったとはいえ残暑が厳しい日、日陰すらない葦原では汗が吹き出て熱中症になりかけた。
一旦日陰のある場所に戻って体調を整え再挑戦、やっと目的の花を見つけ、すぐ側の水の引いた池の縁でも何種かのカヤツリグサを撮影した。
そのうちの一つがこの花で、よく似た仲間とは、鱗片の先が芒状に伸び、開出〜反曲するのが特徴だ。
同じ科の仲間の花
|