ベニカンスゲ(紅寒菅)

Carex conica var. rubens


ベニカンスゲ

  • 科名・属名 : カヤツリグサ科 スゲ属(ヌカスゲ節)

  • 特徴 :
     草丈10〜40cmの多年草。
     ヒメカンスゲの変種で、雌鱗片、苞の鞘部、果胞の脈が強く赤紫色を帯びるもの。
     ただし、変異は連続的なものとして分けない考え方もある。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮(南部))
     丘陵〜低山地のやや乾いた林内

  • 果(花)期 :   4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2020年4月19日  神奈川県川崎市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・雄、雌小穂、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     春から本格的に花穂をつけるスゲ類を探し、4月中旬の多摩丘陵を歩いた。
     明るい林下や道端を探しながら歩くが、都市化が進んでいるので探せる場所はそう多くない。
     ヒメカンスゲヤワラスゲなど普通種が多く、初めてのスゲはほとんど見ない。
     ある林縁で赤味の目立つヒメカンスゲのようなスゲを見つけた。
     雌小穂の鱗片や果胞の脈が目立って赤紫色で、これは初めてと撮影し帰って調べるとこのスゲだった。
     ただ、特徴欄に記したように、学名はあるもののヒメカンスゲとの変化は連続的として分けない考え方があるようだ。

  • 基部の鞘

    同じ科の仲間の花
雄・雌小穂

雌小穂

雌鱗片・果胞

果胞