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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ハクサンスゲ節)
- 特徴 :
草丈20〜60cmの多年草。
根茎は短くて匐枝を出さず、小さな株を作る。
葉は灰緑色で幅1.5〜4mm。
有花茎はやや太く、稜はざらつく。
小穂は4〜7個がやや接近してつき、雌雄性で下方に少数の雄花を、上方に雌花をつけ、楕円形で長さ4〜10mm。苞は鱗片上で葉身がない。
果胞は広倒卵形〜卵形、灰緑色〜淡灰色で長さ2〜2.5mm、数脈の条があり、上部は次第に狭まって短い嘴になり、時に上部の縁はざらつく。
雌鱗片は広卵形で鋭頭、果胞と同長か少し短く、1脈がある。
果実(痩果)は長さ約1.5mm、柱頭は2岐。
- 分布・生育地 :
北海道、本州(中部地方以北) (国外:北半球の寒帯、南アメリカ、ニューギニア) 高層湿原、高山の湿った草地
- 果(花)期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年7月19日 長野県栂池 中上・全体2、下・小穂 同 上 中中・全体3 2024年6月20日 群馬県尾瀬ヶ原 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・小穂1 2018年7月19日 長野県栂池 左下・小穂2 2024年6月20日 群馬県尾瀬ヶ原 右下・基部の鞘 同 上
- 撮影記 :
高層湿原の水際、数本の有花茎が立てたこのスゲが何株か生えていた。
このスゲがあることは事前に調べてきて目的の1つだったので、木道に三脚を立てじっくり撮影を始めた。
水際のこのスゲにカメラを向けているが綺麗な花が咲いているわけではない、何を写しているのか通りがかりの方に何人も聞かれた。
北半球に広く分布し、日本でも高層湿原などで見かける。その後訪れた福島県の湿原でもこのスゲに出会った。
よく似たヒメカワズスゲとは、全体がやや大きい、有花茎が太い、葉が灰色ががった緑色であることなどが異なる。
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