|
- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ヌカスゲ節)
- 特徴 :
草丈10〜15cmの多年草。
根茎は発達し、長く匐枝を伸ばし疎らに群生する。
葉は質が厚くて硬く、縁はざらつき、基部の鞘は著しく繊維に分解する。
小穂は茎の上部に集まってつき、頂小穂は雄性、根棒状で太く、側小穂は雌性。
雌鱗片はの芒は短い。
果胞は長さ3〜3.5mm、太くて明瞭な脈が多く、毛が密生する。熟すと黄白色を帯びる。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾) 海岸の砂浜、海岸の林内
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年5月30日 兵庫県赤穂市 中上・全体2 2022年4月25日 大分県国東市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・雄雌小穂1 2016年5月30日 兵庫県赤穂市 左下・雄雌小穂2 2022年4月25日 大分県国東市 右上・雌鱗片、果胞、右下・果胞、果実 同 上
- 撮影記 :
兵庫県西部の海岸、何か海浜性の植物が咲いていないかと足を伸ばす。
河口近くは海浜公園で小さな砂浜が広がっていたが、咲いている花はなかった。
すぐ脇に小さな岩場があり、タイトゴメが咲いていてそれを写していると、盛期を過ぎたスゲが目に入った。
岩場なのでイソアオスゲかと思ったが、雌小穂を見ると下の写真でもわかるように果胞に密に毛が生えていて本種とわかった。
砂浜にごく近接しているので、砂とともに種子が飛ばされ根付いたものだろうと思われる。
同じ科の仲間の花
|