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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ヒカゲスゲ節)
- 特徴 :
草丈20〜30cmの多年草。
匐枝はなく、密に叢生する。基部の鞘は赤褐色でやや糸網状の繊維に分解する。
葉は線形、幅0.5〜1.5mm。
有花茎は葉よりも低く、果胞が熟す頃には根際に埋もれる。
頂小穂は雄性、長さ5〜10mm、側小穂は雌性で数個つき、長さ5〜7mm。
雌鱗片は卵形、赤錆色、鋭尖頭でやや小穂を抱く。
果胞は倒卵形、長さ約3mm、有毛で嘴はほとんどない。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国(東北部)、シベリア(東部)) 乾いた明るい樹林内、岩場
- 果(花)期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年5月12日 静岡県熱海市 中1・全体2、以下全て 同 上 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
名前にヒカゲ(日陰)がつくが、日陰ではなく乾いた明るい樹林下や岩場で見られ、この写真も尾根の登山道際の岩場で撮影した。
小穂の様子はヒカゲスゲによく似ているが、有花茎は葉よりも著しく低くて葉陰に隠れることが大きな相違点で、名前のように葉もヒカゲスゲよりやや細い。
分布域もヒカゲスゲとほぼ同様であるが、本種の方が数は少ないように思われる。
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