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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 ホタルイ属
注.APG分類V、Wでは、ホソガタホタルイ属(Schoenoplectiella)
- 特徴 :
草丈20〜70cmの1年草。
稈は太く、叢生し、幅1.5〜7mm。表面は光沢がなく、5〜6稜がある。
花序は(2〜)4〜9個の小穂が集まってつき、小穂は狭卵形から伸長して長楕円形になり、長さ0.9〜1.8cm、幅3.5〜5mm。
鱗片は卵円形、中肋付近は緑色を帯びる。
果実は広倒卵形(レンズ形)、長さ1.5〜1.8mm、初め緑色で熟すと黒紫褐色になる。刺針状花被片は果実より短い。柱頭は普通2岐であるが、しばしば短い1本を伴う3岐のものもある。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮(南部)、中国、台湾、フィリピン) 低地〜低山地の水田、湿地
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年9月16日 神奈川県川崎市 中上・全体2 2016年10月19日 静岡県静岡市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序、小穂1 同 上 左下・花序、小穂2 2018年9月16日 神奈川県川崎市 右上・鱗片、右下・果実 同 上
- 撮影記 :
日本全土に分布し、普通に見られるが、ホタルイに非常によく似ている。
ホタルイとの違いは、稈が円筒形でなく5〜6稜があること、柱頭がホタルイが3岐であるのに対し、普通2岐(時に短い1本があって3岐)であることなどである。
そのほか小穂が細長く、先が尖ることも違いとされるが、両者を合わせて同一種とする考え方もあるようだ。
実際、生育地では両種が混生していることが多く、しっかり同定するには柱頭や稜など違いをしっかり確認する必要がある。
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