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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ヌカスゲ節)
- 特徴 :
草丈5〜20cmの多年草。
半地表性の匐枝を伸ばし、叢生する。基部の鞘は褐色でやや光沢がある。
葉はほぼ直立し、有花茎よりも長く、幅1.5〜4mm。
頂小穂は雄性、線形で長さ5〜10mm、雌小穂は2〜4個、花茎の上部に集まるが、果胞のものは少し離れ根際につく。
苞の葉身は花序より著しく長く、雌小穂も花数は10個以内と少ない。
雌小穂の鱗片の先は短い芒状。
果胞は長さ2.5〜3mm、脈はやや太く、有毛。
- 分布・生育地 :
本州(太平洋側は千葉県以南、日本海側は山形県以南)〜九州(トカラ列島まで) (国外:日本固有) 海岸の崖地、岩場
- 果(花)期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年4月28日 神奈川県藤沢市 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
以前、海岸の岩場で撮影したスゲを本種と同定していたが、果胞をよく見ると毛が密生していてハマアオスゲだと分かった。
本種は潮しぶきのかかるような海岸の岩場や崖地に生えるということなので、県内で岩場のある藤沢市の海岸に出かけた。
観光客で賑わう通りを離れ岩場の海岸を探しながら進む。
なかなか見当たらずここにはないかなと思い始めた頃、岩場の下にアオスゲの仲間を見つけた。
果胞の毛は少なく、根際に離れて雌小穂がついていて本種と確認できた。
岩場に寝転がって長い時間撮影したが、暖かい日で気持ちのいい日光浴になった。
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