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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ヌカスゲ節)
- 特徴 :
草丈15〜30cmの多年草。
茎は叢生し、細長い匐枝を出して群生する。基部の鞘は淡褐色。
葉は幅0.3〜1mmと細く、内側の葉は内巻または強く2つに折れるので細く見える。
頂小穂は雄性で線形、側小穂は2〜3個で雌性。苞葉は雌小穂より長い。
雌鱗片は果胞より短く、鋭頭。果胞は長さ3〜3.5mm、無毛でやや嘴が長い。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮(南部)、台湾) 山地の林床、林縁
- 果(花)期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年6月11日 山梨県南都留郡 中・全体2 2015年6月24日 栃木県日光 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・雄、雌小穂 2016年6月11日 山梨県南都留郡 左下・雌小穂 同 上
- 撮影記 :
このスゲに似た仲間は色々あり、同定にはいつも悩まされる。
特に富士山周辺にはハコネイトスゲという非常によく似た仲間があり、違いは本種のほうの苞葉が雌小穂より長くなることである。
山梨県のブナの林下に群生していたこのスゲは、苞葉が長いので本種と判断して撮影した。
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