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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ミヤマシラスゲ節)
- 特徴 :
草丈40〜100cmの多年草。
横走する太い地下茎があり群生する。
葉は線形で幅4〜8mm。
頂小穂は雄性、線状円柱形で長さ4〜7cm。側小穂は雌性で3〜6個つき、長さ3〜10cm、幅4〜6mm、多少垂れる。雌小穂の鱗片は鋭頭で紫褐色の部分がある。
果胞は卵形で長さ3〜4mm、無毛でやや外側に反る短い嘴があり、口部は斜切形。柱頭は3岐。熟しても膨らまず、乾くとやや褐色に変化する。果実はあまり結実しないが、倒卵形で果胞に緩く包まれる。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:千島、サハリン、ウスリー、朝鮮、中国) 川や池の縁、湿地
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年5月23日 静岡県富士宮市 中1・全体2 2016年5月1日 千葉県香取郡 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・雄雌小穂 2024年5月25日 長野県菅平 中3・雌小穂(花時) 2019年4月23日 東京都八王子市 中4・雌小穂(果期) 2016年5月1日 千葉県香取郡 中5・果胞、雌鱗片 2021年5月9日 茨城県稲敷市 左下・果胞、果実 同 上 右下・基部の鞘 2024年5月25日 長野県菅平
- 撮影記 :
この葉で笠や蓑を作る材料に使われていたことからこの和名がつけられている。
昔は笠の材料にできるほど近くの池や湿地に多数生えていたということだが、最近は湿地や水辺が開発されて減少しているという。
それでもまだ多くの湿地や水辺で見られ、群生することが多いのでそれなりに目立つ。
ミヤマシラスゲによく似ているが、果胞は熟してもはちきれそうに膨れることはなく、葉裏もシラスゲのようには白くはならない。
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