カヤツリグサ(蚊帳吊草)

Cyperus microiria


カヤツリグサ1

  • 科名・属名 : カヤツリグサ科 カヤツリグサ属

  • 特徴 :
     草丈20〜60cmの1年草。
     葉は根元に1〜3個つき、線形で幅2〜3mm。
     花序は茎の先につく3〜4個の葉と同形の苞の間から5〜10個の枝を伸ばし、枝はさらに普通3つに分かれ、疎らに小穂をつける。花序の枝や小穂の軸には翼がある。
     小穂は線形で開出し、帯黄色〜黄褐色、長さ7〜12mm、幅約1.5mm、10〜20個の小花が2列に並んでつく。
     鱗片は広倒卵形、長さ約1.5mm、円頭で緑色の中肋は長く突出し、明らかな突起となる。
     果実は3稜のある倒卵形、長さ約1.3mmで、鱗片よりやや短い。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:朝鮮、中国)
     畑、道端、湿地

  • 果(花)期 :   7〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2018年9月16日  神奈川県川崎市
     中上・全体2 2017年9月20日  神奈川県中郡
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 2018年9月16日  神奈川県川崎市
     左下・小穂 2017年9月20日  神奈川県中郡
     右下・鱗片・果実 2018年9月16日  神奈川県川崎市

  • 撮影記 :
     和名のカヤツリグサ(蚊帳吊草)は、茎を両端をつまんで引き裂くと、真ん中あたりに四角形ができる。これを蚊帳を吊った形に見立てているとのことだ。
     畑や道端、田んぼ、湿地などでごく普通に見られ、よく似たコゴメガヤツリとは、花序や小穂の軸に翼があることで区別できる。
     カヤツリグサ属で、柱頭が3個、果実が3稜形のグループを代表する花である。ちなみにもう一つのグループは、柱頭が2個で、果実がレンズ形である。

  • 鱗片・果実

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カヤツリグサ2

花序

小穂