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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 カヤツリグサ属
- 特徴 :
草丈10〜40cmの1年草。
茎は叢生し、全体に硬く、基部は紅褐色を帯びる。
葉は線形、幅1〜3mm。
花序は長さ5cm程度になる数本の花序枝があるか、頭状に小穂を密集してつける。苞葉は2〜3個あり、花序より長い。
小穂は線形、長さ1〜2.5cm、幅2.5〜3mm、扁平で淡黄色〜黄褐色を帯び、強い光沢がある。
鱗片は広卵形でやや鈍頭、長さ3〜3.5mm、中肋は緑色で太くて数脈があり、上端はやや外曲する小さな突起がある。果実は鱗片の約1/3の長さ、広倒卵形で光沢があり、柱頭は3岐。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜沖縄 (国外:中国(中南部)、台湾、世界の熱帯域) 平地の道端、荒地
- 果(花)期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年10月19日 静岡県静岡市 中上・全体2 2018年9月23日 群馬県館林市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2018年9月12日 鹿児島県鹿児島市 左下・小穂、右下・果実・鱗片 同 上
- 撮影記 :
カヤツリグサ属の仲間は、湿地に生えていることが多いが、本種は道端や荒地に生え、時に群生していることも多い。
カヤツリグサ科に興味を持ち始め、撮影するようになったのは最近のことであるが、最初は全草や小穂を撮って満足していた。
ただ、それぞれの違いがわかるように小穂のアップの写真を撮り始めると、併せて果実や鱗片も写すようになり、その面白さにも興味が湧いてきた。
この種は、鱗片が同じように緑色のヒナガヤツリに比べると、鱗片の長さが3〜3.5mmと1.5倍以上になることが異なる。
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