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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 ミカズキグサ属
- 特徴 :
草丈10〜60cmの多年草。
地下茎は発達せず、茎を叢生する。
茎は幅0.3〜0.5mm、鈍三角形〜円形。
葉は茎生し、葉身は糸状で内巻し、幅0.5〜2mm。
分花序は1〜4個、散房状で小さく茎に疎らにつき、1〜6個の小穂からなり、長さ1〜1.5cm、総苞片は葉状。
小穂は披針形で淡白色、長さ3.5〜8mm、鋭頭。鱗片は4〜5個、卵状披針形で長さ3〜3.5mm、膜質、鋭尖頭。刺針状花被片は8〜15本、果実より長く、下向きにざらつき、基部には上向きの細毛がある。
果実は倒卵形、長さ1.8〜3mm、平滑、嘴は狭三角錐形で長さ0.5〜1.2mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(関東地方以西には少ない)、九州(稀) (国外:朝鮮、台湾、ユーラシア、北アメリカ) 高層湿原
- 果(花)期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年8月27日 愛知県豊橋市 中・全体2 2016年7月31日 広島県東広島市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下・小穂 2016年8月27日 愛知県豊橋市
- 撮影記 :
和名は白色の小穂を三日月に見立てて名付けられたようだが、淡い白色の小穂は緑一色の湿原では比較的目立つものの三日月というにはやや無理があり、もしそうなら表記はミカヅキグサとすべきではないかと思う。
分布の中心は関東地方以北の高層湿原であるが、撮影したのはいずれも稀とされる中〜西日本の低層湿原だった。
中の写真の右の方にサギソウが見えるが、こういう低地の湿原ではサギソウなどと一緒に見られることが多い。
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