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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ジュズスゲ節)
- 特徴 :
草丈30〜60cmの多年草。
根茎は匐枝を出さずに短くて剛く、茎を叢生する。茎は濃緑色、基部の鞘は葉身がなく、強く赤紫色を帯びる。
葉は線形で幅5〜10mm。
小穂は上部3〜5個が接近してつく傾向にあり、頂小穂は雄性、線形で直立し淡色、長さ2〜3cm。側小穂は雌性、2〜5個で直立し円柱形、長さ2〜5cm、幅約3.5mm。苞は葉身が長く、鞘がある。
雌鱗片は広卵形で鈍頭、淡緑色で果胞の1/2〜1/3の長さと短く、先は鈍頭〜鋭頭。
果胞は倒卵形〜狭卵形、長さ3〜3.5mmで熟しても直立し、無毛で先は嘴状になり、柱頭は3岐。
ジュズスゲとは変種関係にあり、果胞がやや小さい、上部の3〜5個の小穂が接近してつく傾向がある、基部の鞘の色がより濃くなることが異なる。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以南)〜沖縄 (国外:日本固有) 樹林下の道端、林縁
- 果(花)期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2020年6月13日 沖縄県国頭郡 中1・全体2 同 上 中2・全体3 2023年5月11日 鹿児島県奄美大島 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック) 中3・雄雌小穂 2020年6月13日 沖縄県国頭郡 中4・雌小穂 同 上 中5・果胞(左)、果実(右) 2021年5月4日 宮崎県串間市 左下・果胞、右下・茎基部 同 上
- 撮影記 :
ジュズスゲとは変種関係にあり、違いは特徴欄に記したが、分布はより南の地域となっている。
初めて見たのは沖縄北部、車の通れない林道際で、時間的にも夕方に近く、ハブを気にしながらの撮影となった。
それに時期的にも遅く、雄小穂は枯れ、雌小穂も果胞がバラけているものが多かく、いい被写体を探すのに苦労した。
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