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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 カヤツリグサ属
- 特徴 :
草丈40〜100cmの多年草。
根茎は短く木質。稈は鈍三角柱状で硬く、叢生する。
葉は稈よりやや長く、質は硬くて隔膜が目立ち、やや灰色がかった緑色、辺縁は著しくざらつく。
花序は散形花序となって複生し、長さ幅とも5〜15cm。枝は硬く、開出し長さ約7cm、3〜5個の花序を密生する。小穂は卵状長楕円形〜披針形で開出し、帯白色でしばしば銹色を帯びて光沢がなく、長さ5〜12mm、幅2〜2.5mm、6〜12花をつける。苞は3〜5個あり、花序よりはるかに長い。
鱗片は広卵形、やや革質で鈍頭、長さ2.5〜3mm、7〜9脈があり、褐色の斑がある。
果実は倒卵形で3稜があり、黒色に熟し表面は光沢がなく、長さ約1.5mm。
- 分布・生育地 :
沖縄、小笠原諸島 (国外:中国、台湾、東南アジア、インド、太平洋諸島、アフリカ) 海岸
- 果(花)期 : 5〜10月?
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2020年6月15日 沖縄県国頭郡 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
沖縄県北部の岩場の海岸、砂浜のビーチではないので観光客は全く見られない。
そんな岩場の下に、前年は台風で飛ばされたのか全く見られなかったこのカヤツリグサが点々と生えていた。
オニ(鬼)と和名がつけられているように、高さ70〜80cmもある豪壮な植物で、他を圧して生えていた。
しかし、6月とはいえ沖縄では真夏の日差しが照りつけ、撮影には苦労した。
よく似たイヌクグ(クグ)とは、花序が複生になること、小穂が卵状長楕円形〜披針形になり、幅が2〜2.5mmと大きいこと、花数が6〜12花と多いことから区別される。
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