オオカワズスゲ(大蛙菅)

Carex stipata


オオカワズスゲ1

  • 科名・属名 :
     カヤツリグサ科 スゲ属(ミノボロスゲ節)

  • 特徴 :
     草丈30〜60cmの多年草。
     根茎は短く叢生する。
     茎は柔らかいが鋭い3稜があって稜上は著しくざらつく。
     葉は幅3〜8mm、鮮緑色。葉鞘は淡色で鞘部前面は透明膜質、横じわがある。
     花序は卵状円柱形、長さ3〜7cm、幅約1cm、無柄の小穂をやや密につける。
     小穂はやや接近してつき、雄雌性で多数の雌花と上部に少数の雄花があり、長さ6〜10mm。苞は刺状で目立たない。
     雌鱗片は卵形で鋭尖頭、短い芒があり、果胞より短い。
     果胞は卵状披針形〜三角状広披針形で長さ4.5〜5mm、熟すと開出する。脈があって基部は海綿質で肥厚し、縁は狭い翼があってざらつき、無毛、長い嘴がある。
     果実(痩果)は広卵形で長さ1.5mm、柱頭は2岐。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜本州(中部地方以北) (国外:サハリン、北アメリカ)
     山地の湿地、水辺

  • 果(花)期 :  5〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2015年6月24日  栃木県日光
     中・全体2 2014年6月25日  長野県小県郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・小穂    同  上

  • 撮影記 :
     スゲの仲間はどれも似たようなものが多いが、この仲間はやや大ききな円柱状の小穂をつけるので、比較的調べやすい。
     同じ仲間にミノボロスゲとよく似たものがあるが、このスゲの果胞の脈は熟しても緑色であまり目立たないので、果期になるとよくわかる。
     それに、ミノボロスゲは湿った道端などに群生していることが多いが、このスゲはもっと湿った場所に生え、それほど群生はしないようだ。
     この写真は日光戦場ヶ原と蓼科近郊の小さな池で写したが、平地のスゲがほとんど終わった時期に見られる北方系のスゲである。

  • 同じ科の仲間の花
オオカワズスゲ2

小穂