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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 シンジュガヤ属
- 特徴 :
草丈60〜200cmの多年草。
根茎は短くて太く、横走し、木質化する。
茎は直立または蔓状となり、3稜があり、稜はざらつく。
葉は線形で、幅5〜12mm。質は硬く無毛で、葉鞘には翼のあるものが多いが、ないものもある。
分花序は茎の上部に3〜5個つき、長さ4〜8cm。小穂は多数つき、帯紫褐色で長さ3〜5mm。
果実(痩果)は球形で径約2.5mm、白色〜灰白色で光沢があり、やや平滑で格子紋がある。基盤は円形か、はなはだ不明に3浅裂する。
- 分布・生育地 :
九州(屋久島、種子島以南)〜沖縄 (国外:台湾、中国〜インド、スリランカ、東南アジア、オーストラリア) 湿った草地
- 果期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
2015年10月7日 沖縄県国頭郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・分花序 2013年5月27日 沖縄県西表島 左下・小穂 2015年10月7日 沖縄県国頭郡 右下・葉鞘の翼 2017年11月6日 同 上
- 撮影記 :
沖縄の山道を歩いていると、道端のやや湿り気のあるような場所で、大きな茅状の茎の先に白い珠をつけたこの植物に時々出会う。
シンジュガヤに似ているが、全体に大きく、分花序の数が3〜5個と多く、痩果に格子紋があり、基盤が深く3裂しないのが違いとされている。
写真ではわかりにくいが、下の写真の果実の中にに格子紋があるのが見てとれる。
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