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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 ハリイ属
- 特徴 :
草丈30〜50cmの多年草。
茎は多数叢生し、4(3−6)個の稜があり、基部に時に鱗片のある匐枝がある。茎の稜の一つは発達しない。
小穂は茎の先に1個つき、広披針形〜長楕円状卵形、長さ1〜2.5cm、幅4.5〜6mm。
やや密に多数の鱗片をらせん状につけ、鱗片は長楕円形で中肋以外は淡褐色、膜質で鈍頭。
果実は倒卵形の扁三稜形、長さ1.5〜2mmで緑褐色。柱基は三角錐状で果実とほぼ同長、刺針状花被片は果実の2倍程度の長さがあり、刺針は6個、下向きで白色の羽毛状の小刺が密生する。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、中国、ウスリー) 低地の湿地
- 果(花)期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2016年9月2日 長野県北佐久郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・小穂、下・茎断面 同 上
- 撮影記 :
花仲間に教えてもらったある希少種のカヤツリグサの撮影に長野県に向かった。
観光地の近くで混雑も考えられたが、9月なら夏休みも終わり観光客も少ないだろうと予想していた。
バスを降り自生地へ向かっていると、休耕田にいろいろな種類のカヤツリグサ科の植物が生えているのが目に入った。
ミズガヤツリやカワラスガナを撮影しているとこの花に気がついた。
茎をさわると稜がある、切断してみると4稜でこの花とわかった。
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