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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ヒメシラスゲ節)
- 特徴 :
草丈50〜70cmの多年草。
やや疎らに叢生し、細長い匐枝を出す。
葉は幅5〜10mm、全体に緑白色を帯び、特に裏面は著しい。
小穂はほとんど柄がなく垂れ下がり、苞葉の葉身は発達する。
頂小穂は雄性、長さ3〜6cm。側小穂は雌性、3〜5個あり、長さ3〜6cm、短い柄があって垂れ下がるか斜上する。
雌鱗片は緑白色、鋭頭で芒端、果胞とほぼ同長。
果胞は長さ約4mm、無毛で嘴部は長く口部は2歯。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:東アジア、マレーシア、ヒマラヤ) 低山地の明るく湿った林下、林縁
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年4月25日 神奈川県川崎市 中1・全体2 2018年5月1日 同 上 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・雄雌小穂 2019年5月2日 同 上 中3・雌小穂1 2016年4月25日 同 上 中4・雌小穂2 同 上 中5・雌鱗片、果胞 2021年5月10日 同 上 左下・果胞、果実 同 上 右上・葉裏 2016年4月25日 同 上 右下・基部の鞘 2021年4月23日 同 上
- 撮影記 :
多摩丘陵の林縁、そこは関東では珍しいシロバナタンポポが咲き、花の時期に訪れたことがあったが、他には何も目を惹く植物はなかった。
カヤツリグサ科の植物に関心を持ち始めてからその場所を訪れると、狭い斜面に10種近いスゲの仲間が見られることに驚いた。
春先、1〜2週間の違いでスゲの種類も大きく変わり、このスゲはやや遅い方の部類に属し、やや幅広い葉裏の緑白色が特徴的だ。
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