シズイ(しずい)

Scirpus nipponicus


シズイ1(群生)

  • 科名・属名 : カヤツリグサ科 ホタルイ属
     注.APG分類では、フトイ属、学名(Schoenoplectus)

  • 特徴 :
     草丈20〜70cmの多年草。
     地下茎は長く横走し、群生する。
     茎は単生し、やや鋭い3稜形、幅約1〜3mm。
     葉は数個つき、3稜形で柔らかく、長い。葉鞘はしばしば裂けて茎から離れる。
     花序は2分岐し、疎らな複散房状で3〜20個の小穂からなる。枝は1〜3個で4cmまで伸びる。苞葉は3稜形で直立し、長さ10〜27cm。
     小穂は狭卵状楕円形〜披針形、長さ10〜22mm。
     鱗片は卵状長楕円形で長さ4.5〜6.5mm、膜質で全縁、熟すと黄褐色を帯びる。刺針状花被片は4本、果実の1.5〜2倍の長さがあり、下向きの小刺があってざらつく。
     果実は倒卵形、レンズ形、長さ2.3〜2.8mm、幅1.5〜1.6mm、平滑で濃褐色。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、ロシア(極東地域)
     池沼、水田の浅水中

  • 果(花)期 :  7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体(群生) 2016年7月31日  広島県世羅郡
     中・全体2、以下    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     大きな池に隣接した小さな池、水面を分けるかのように本種が群生し、分けられた浅い水中にヒメタヌキモが点在していた。
     どちらも初めてお目にかかる花、まずヒメタヌキモをじっくり撮影してから本種を撮影した。
     北海道〜九州の池沼や水田の浅い水中に生えるが、やや少ない種のようだ。

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小穂