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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 カヤツリグサ属
- 特徴 :
草丈40〜60cmの多年草。帰化。
根茎は横走し、その先に塊茎をつける。
葉はしばしば茎より長く、幅3〜10mmで明緑色〜黄緑色。
花は散形花序となって4〜7本の枝を伸ばし、葉状の苞は花序よりはるかに長い。穂状小花序は多数の小穂をつけ、中軸にまばらに刺毛がある。
小穂は線形、長さ1〜4cm、幅1.5〜2mm。初め黄色で後にわら色になる。
鱗片は長さ約2mm、先は鈍く、表面に数脈がある。
果実は倒卵形で3稜があり、長さ1〜1.5mm。花柱は短く、柱頭は3岐。
別名 キハマスゲ
- 分布・生育地 :
帰化(原産地不明)(本州(関東地方以西)に帰化) (国外:ヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカに広く帰化) 道端、畑、湿地
- 果(花)期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2019年8月20日 神奈川県川崎市 中上・全体2 2019年8月27日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序1 2019年8月20日 同 上 中下・花序2(熟期) 2019年8月27日 同 上 左下・果実、右下・葉状の苞 同 上
- 撮影記 :
ショクヨウガヤツリ(食用蚊帳吊)と和名がつけられているが、実際に食用とされるのは栽培型の塊茎で、日本で見られるのは野生型で食用には適さないとのことである。
帰化種で、日本には1980年代に栃木県の酪農家の牧草地でみつかり、その後1990年代に関東地方の各地のトウモロコシや豆類の畑で大発生した経過がある。
この写真も、川崎市内の民家近くの丘陵の縁に群生していたものである。
別名キハマスゲと言われるように、ハマスゲに似ているが、全体に大型で黄緑色が強い点が異なる。
なお、花序も最初は黄色味が強いが(中中の写真)、熟すに従いわら色に変わってくる(中下の写真)。
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