タヌキラン(狸蘭)

Carex podogyna


タヌキラン

  • 科名・属名 :
     カヤツリグサ科 スゲ属(タヌキラン節)

  • 特徴 :
     草丈0.3〜1mの多年草。
     根茎は横に短く伸び、葉をゆるき叢生する。
     葉は扁平で柔らかく、幅5〜12mm。基部の鞘は葉片がなく、裏面は粉白色を帯び、花後著しく伸びる。
     小穂は3〜6個つき、上部の1〜3個は雄性、披針形で長さ1.5〜3cm、幅約5mm。下方の2〜4個は雌性、広楕円形で長さ2〜4cm、幅1〜2cm、長い柄があって垂れ下がる。雌鱗片は披針形、濃褐色〜黒紫色で果胞より著しく短い。
     果胞は長さ3〜5mmの明らかな柄があり、狭披針形で長さ12〜15mm。脈がなく、縁と柄には軟毛があり、次第に細くなって嘴部は黒褐色を帯びる。

  • 分布・生育地 :
     北海道(西南部)〜本州(中部地方以北)
     (国外:日本固有)
     山地の湿った岩上、斜面

  • 花(果)期 :  6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     2008年5月11日  新潟県柏崎市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・小穂 2015年4月21日  群馬県安中市

  • 撮影記 :
     エチゴルリソウを探しに分け入った新潟県の谷あい、まだ谷間にはかなりの雪が残り、雪解け水で道端や斜面はジュクジュクに湿っていた。
     そんな谷間の斜面にこの花が大株となって特徴ある小穂をぶら下げていた。
     和名の狸蘭はこの垂れ下がった雌小穂(下の写真の奥側)の様子を狸の尻尾に例えたもので、一度見ると忘れられない花だ。
     中部地方以北の山地の湿った斜面や湿地に生え、群生して大株となっていることが多い。

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小穂