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- 科名・属名 : ムラサキ科 ルリソウ属
注.APGV分類では、学名(Nihon laevispermum)
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
茎は直立し、開出毛が多い。
葉は少なく、下部の茎葉は根出葉より大きく、葉身は倒披針形で、長さ6〜12cm、幅2〜4cm。細毛がある。
花序は基部で2裂し、茎頂に花をつける。花柄は長さ8〜10mm。花冠は車形で短い筒部があり、先は5裂し、濃青色で、径約1cm。萼は5裂し、果時にはやや大きくなる。
果実(分果)は4個、径約3mm、縁にかぎ状の刺がない。
- 分布・生育地 :
本州(福島・山形・新潟・福井県) (国外:日本固有) 山地のやや湿った林下
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2008年5月11日 新潟県柏崎市 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
以前この花をアップした時、何となくヤマルリソウに似た感じで、ルリソウに似ているというイメージがあっただけに少し気がかりと記した。
その後色々な情報が入ってきて、図鑑には新潟から北陸に分布しているとされるこの花、新潟県と福島県の一部にしか分布していない(石澤岩央・大原隆明氏の研究)ようで、いつか本物を撮影し差替えしたいと思っていた。
花仲間から新潟県のYさんを紹介してもらい、花期としては少し遅い5月中旬現地に向かった。
山越えの道で谷には大量の残雪、天気も雨で不安が募る。現地に着き電話しようとしたが、携帯は区域外表示で、公衆電話もない。途方にくれたが、住所を頼りに何軒かで尋ねてやっとたどり着いた。
Yさんの案内で自生地へ。咲いていた花はルリソウそっくりの花だった。
写真では一部しか見えないが、ルリソウとの違いとされる果実(分果)の縁が滑らかで刺状の突起のないことがわかる。これでやっと気分がすっきりした。
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