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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(アゼスゲ節)
- 特徴 :
草丈40〜60cmの多年草。
根茎は短く、密に叢生し、大株となる。基部の鞘はやや葉身がなく、暗褐色。
葉は線形、幅3〜6mm、青白緑色で裏面は灰緑色。
小穂は4〜6個、上方の小穂は雌雄性、下方の小穂は雌性。雌小穂は柄があって垂れ下がり、円柱形で長さ2.5〜4cm、幅5〜6mm。苞は葉状。
雌鱗片は果胞と同長、鉄錆色を帯び、鋭頭または微凸頭で凹頭にならず、先端は芒にならない。
果胞は扁平で長さ3〜3.5mm、両面に4〜5本の著しい脈があり、乳頭状突起が密にある。嘴は短く口部は全縁。
- 分布・生育地 :
本州(紀伊半島)、四国(徳島県)、九州 (国外:中国) 平地の湿地や池の縁
- 果(花)期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2022年4月23日 大分県中津市 中上・全体2、以下雌小穂を除き 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・雌小穂 2016年6月9日 徳島県阿南市
- 撮影記 :
徳島県の海岸近くの池の縁、何株かが遅めの小穂をぶら下げていた。
全体にやや青みを帯びた感じで、垂れ下がった雌小穂も青白緑色の果胞に、やや変色し始めた鋭頭の雌鱗片がついていた。
アゼナルコによく似ているが、雌鱗片の先が鋭頭で凹頭芒端にならず、果胞に4〜5本の顕著な脈があることが違いとされる。
しかし、ピークを大きく過ぎていて、何とか盛期の花に出会いたいと思った。
次の出会いは大分県の小さな池のほとり。一面に生えていたが、今度は少し早めでまだ花の状態の株が多かった。
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