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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 アゼスゲ属(アゼスゲ節)
- 特徴 :
草丈50〜70cmの多年草。
根茎は短く、叢生する。基部の鞘は葉身がなく、褐色で少し糸網がある。
葉は線形で、幅4〜10mm。
小穂は4〜7個つき、上方のものは雌雄性、下方のものは雌性で柄があって垂れ下がり、円柱形で長さ3〜6cm、幅約5mm。
雌鱗片は淡緑色で褐色を帯び、凹頭で長い芒があり、芒の縁には刺がある。
果胞は扁平で倒卵形、長さ2.5〜3mm、表面には乳頭状突起が密布する。嘴は短く口部は全縁。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、インドシナ) 湿田の畦、休耕田、湿地、河川敷
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年5月10日 東京都八王子市 中上・全体2 2021年5月9日 茨城県稲敷市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 2015年5月10日 東京都八王子市 中下・小穂 2016年6月1日 千葉県柏市 左下・雌小穂 同 上 右上・雌鱗片、果胞 2021年5月9日 茨城県稲敷市 右下・基部の鞘 同 上
- 撮影記 :
田んぼの畦や休耕田など湿った場所に生えるが、人跡未踏というより人との係わり合いの多い場所で見かける。
頂小穂は雌雄性で、側小穂は雌性<であるが、基部に雄花をつけることが多く、中の写真の茶色の部分が雄花部である。
細長い小穂をぶら下げるテキリスゲやアズマナルコによく似ているが、左下や右上の写真の雌鱗片を見ると、雌鱗片の先が凹み芒が長いことがわかるが、それが大きな違いで区別される。
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