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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 スゲ属(ヌカスゲ節)
- 特徴 :
草丈10〜40cmの多年草。
長い匐枝を伸ばし、疎生する。
葉は線形、有花茎より短く、幅2〜3mm。
頂小穂は雄性、根棒状、栗褐色〜赤褐色、長さ1〜2cm。側小穂は雌性で1〜3個、長さ1〜2cm。
雌鱗片は鋭頭、明らかな褐色部がある。果胞は長さ約3mm、細脈があり有毛、短い嘴がある。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(中部地方以北) (国外:朝鮮、千島、サハリン、カムチャッカ) 山地や海岸の芝地
- 果(花)期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年7月20日 長野県美ヶ原 中・全体2、左下・小穂 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 右下・基部の鞘 2023年7月4日 山梨県八ヶ岳
- 撮影記 :
その日麓の松本市の最高気温が36℃ということで、いつもなら心地よいはずの2000m近い高原も全く涼しさを感じない。
それに雲一つない天気で、歩くだけで汗が止まる間もなく、数日間の山行の疲れがドッと出る。
背丈の低い草の生える坂道を足取りも重く登ると、道端に小穂が茎頂付近にやや固まってつくスゲの仲間が目に入った。
足を止めるというより、その場に座り込み、好奇の目で見る登山者を気にせず撮影した。
平地で見られるシバスゲの高地・北方型で、小穂の色が濃く全体に大きいのが特徴とされる。中部地方では高地で見られるが、北海道や東北北部では海岸近くでも見られるようだ。
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