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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ヤブスゲ節)
- 特徴 :
草丈40〜60cmの多年草。
根茎は短く、密に叢生する。有花茎は鈍稜があって平滑。
葉は幅2〜4mm。
小穂は8〜十数個つき、下方のものは離れてつき、小穂は雌雄性、多数の雌花の基部に少数の雄花がつき、淡緑色で長楕円形、長さ8〜15mm、幅3〜4mm。
雌鱗片は淡緑色、果胞より短い。
果胞は卵状披針形〜狭卵形、長さ4〜4.5mm、細い脈があり、両縁に幅の狭い翼があり、その縁はざらつき、上部は次第に狭まって長い嘴となり、口部は2歯。
痩果は長さ約1.5mm、柱頭は2岐。
- 分布・生育地 :
本州〜四国 (国外:台湾、中国、マレーシア) 平地〜低山地の樹林内、草地
- 果(花)期 :
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2016年5月25日 東京都高尾山 中・全体2 2015年5月5日 東京都清瀬市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花序 2016年5月25日 東京都高尾山 右下・雌雄小穂 2017年6月5日 同 上
- 撮影記 :
5〜6月の高尾山は、春の花も終わり、樹の花はいくらか見られるものの、やや花の少ない時期である。
ただ、この時期しか見られない花もあり、それらを求めて山に登る。
登山道にとりつく林道歩き、その道端にこのスゲが群生している。パッとはしないが密生して生えるので比較的目に留まる。
一見するとマスクサに似ているが、マスクサより小穂はやや細長く全体に繊細な感じがする。
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