オオミクリ(大実栗)

Sparganium eurycarpum subsp. coreanum


オオミクリ1

  • 科名・属名 : ミクリ科 ミクリ属
     注.APG分類では、学名(erectum var. macrocarpum)

  • 特徴 :
     草丈50〜120cmの多年草。
     根茎は白色、多肉質で太く、葉を叢生する。茎は直立し下部は3稜形。
     葉は線形で直立し、幅1.2〜1.5cm。
     花は茎の上部の枝分れした葉腋から3〜4個の穂状花序を出し、上部に10〜20個の雄性花序、下方に数個の雌性花序をつける。
     雌性花序は熟すと2〜2.2cmの球形で緑色の集合果となる。
     果実は幅広く、長さ5〜9mm、幅5〜8mm、上部はほぼ平坦となる。

  • 分布・生育地 :
     本州〜四国 (国外:朝鮮、中国)
     湖沼、川などの浅い水中

  • 花期 :   6〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     2016年6月8日  徳島県三好郡
     中、以下全て    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     大きな河川に流れ込む小さな川、その合流点からすこし遡った水辺にこの花が密生していた。
     岸辺はヨシや草が生い茂り、雨の後で水量も多く近づけそうにないが、幸いなことにそのすぐ上に橋がかかり、簡単に見下ろすことができた。
     ミクリによく似ているが、果実が幅広く、上端がやや平坦であることや根の色などが相違点であるようだ。
     地元の花仲間は確認しているとのことだったが、今回は近寄れないのでそれらの点は確認できなかった。

  • 集合果

    同じ科の仲間の花
オオミクリ2

雄性頭花