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- 科名・属名 : オモダカ科 オモダカ属
- 特徴 :
草丈30〜80cmの多年草。
オモダカによく似ているが、地下に走出枝を作らず、秋に葉柄の基部の内側に多数の小さな球芽をつける。
葉身もやや細身のものが多く、上部のほうが長い、下部の葉先は尖らず丸みを帯びるなどの違いがある。
花は花茎の先に輪生状に数段つき、雌花は下部にあって少数、花弁は3個、卵円形で径1.5〜2cm。萼片は3個、緑色で果時にも残る。雄花は上部につき、多数の雄しべがある。
果実(痩果)は扁平な倒卵形で長さ3〜4mm、広い翼があり、多数集まって球形になる。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮) 水田や湿地
- 花期 : 6〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年8月5日 長野県北安曇郡 中・全体2 2010年8月7日 兵庫県加東市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下左・花 2016年7月30日 広島県安芸高田市 下右・葉 2007年8月5日 長野県北安曇郡
- 撮影記 :
オモダカとの違いは、葉の上半分の方が長いとか、根元に球珠(ムカゴ)がつく、葉の先が円いとかいろいろ書かれているが、判りにくい場合が多い。これまでもそれらしき花に出会ったが、断定できずにいた。
山すそに広がる湿地に咲くこの花は、間違いなく本種と確認できていたので安心して撮影した。根元の芽は場所柄確認できなかったが、葉の先が丸いのは確かにその通りだった。
生育地が水田ではなく、谷地や谷地田のような場所というのも判断の材料になる。
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