オモダカ(面高)

Sagittaria trifolia


オモダカ1


  • 科名・属名 : オモダカ科 オモダカ属

  • 特徴 :
     草丈20〜80cmの多年草。
     地下に走出枝をだし、その先に塊茎を作る。塊茎は長楕円形で径0.5〜1cm、長い嘴状の芽がつく。
     葉は根生し、若い葉は線形で水中にあるが、その後長い柄を伸ばして水面より上に出る。成葉の葉身は基部が2つに裂けた矢じり形で、長さ7〜30cm、普通頂裂片より下部の側裂片の方が長く、先は鋭く尖る。
     花は単生で花茎に普通3個ずつ輪生し、上部に雄花、下部に雌花がつく。花弁は円形で縁が波打ち、白色で長さ8〜12mm。萼片は3個、卵形で反り返り、緑色で長さ約5mm。雄しべは多数、葯は黄色。花柄は雄花で長さ2〜2.5cm、雌花で0.5〜1.5cm。
     果実(痩果)は広倒卵形、長さ3〜5mm、縁の翼はよく発達する。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:アジア〜東ヨーロッパの温帯〜熱帯)
     水田や浅い池

  • 花期 :  7〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2004年8月29日  新潟県豊栄市
     中上・全体2 1998年9月6日  千葉県市原市
     中中・全体3 2022年9月15日  神奈川県川崎市
     (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2014年9月17日    同  上
     左下・果実 2016年9月30日    同  上
     右上・葉、右下・葉先 2019年9月5日    同  上

  • 撮影記 :
     真夏の水田や沼、時には稲刈り時や稲刈り後の水田などでよく見られる。
     よく似たアギナシとの区別は、葉腋に球芽がない、葉身の下部の方が長い、先が尖っているなど色々あるが、平地の水田で見られるのはまず本種と思って間違いない。
     和名は葉身が人の顔のように見えることから「面高」つけられているようだ。

  • 葉

    葉先

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オモダカ2

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花

果実