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- 科名・属名 : オモダカ科 サジオモダカ属
- 特徴 :
草丈30〜100cmの抽水性の多年草。
葉は線状長楕円形〜長楕円形で、葉身は長さ5〜10cm、幅1.5〜3.5cm、基部は細くなって葉柄につながが葉柄との境界ははっきりしている。
花は枝の先に3個ずつ輪生してつく。花弁は3個、白色で、長さ6〜7mm。上縁の鋸歯は大きく歯牙状。花茎の第1節から出る第2次花序枝は普通2本。葯の色は紫褐色。
ヘラオモダカに似るが、葉身は狭長楕円形で葉柄と葉身の境界は明瞭、花茎の第1節から出る第2次花序枝は普通2本である。
その他、花弁もやや大きく、上縁の鋸歯は大きく歯牙状、葯の色が紫褐色、果実もやや大きいなどが異なる。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:日本固有) 谷地の休耕田、湿地、湖沼の浅水域
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2022年9月9日 東京都八王子市 中1・全体2 同 上 中2・全体3 2006年8月20日 同 上 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック) 中3・花序 2022年9月9日 同 上 中4・花1、右上・花序枝 2006年8月20日 同 上 左下・花2 2022年9月9日 同 上 右下・葉 2020年8月21日 同 上
- 撮影記 :
この花を探しに出かけた八王子市内の公園、通りがかった方に尋ねると公園の関係者だった。その案内で暗い樹林下の小川を遡った。
足を取られそうなぬかるみを越えると、弱々しく伸びた花茎の先に白い花をつけたこの花があった。
ヘラオモダカと比較すると、葉は細く、花序の第1節の分枝が2本(一番下の写真)、葯が紫褐色などの違いがある。それに生育場所も平地の水田ではなく、谷地の冷たい水が流れるような場所のようだ。
2022年、十数年ぶりに訪れると、当時の関係者の方は責任者になっていて、別の担当の方の案内で久し振りにこの花に出会った。
以前は池に流れ込む小川の縁に1株だけ咲いていたが、今度は池を浚渫した浅水域に何株か花をつけていた。
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