ヘラオモダカ(箆面高)

Alisma canaliculatum


ヘラオモダカ1

  • 科名・属名 : オモダカ科 サジオモダカ属

  • 特徴 :
     草丈(花茎)30〜80cmの抽水性の多年草。
     茎は直立し、短くて太く肥大する。
     葉は根生し、成葉の葉身は狭楕円形〜披針形、長さ5〜30cm、幅2〜4cm。両端は細くなり、基部はなだらかに葉柄につながるが、葉身と葉柄の境は明瞭ではない。幼葉は線形〜わずかにへら形で無柄。
     花茎は2〜数本(普通3本)の枝を輪生し、さらに3本の小枝を輪生することを繰り返し、先に花をつける。花弁は3個、白色で基部は黄色、広楕円形で、長さ3〜4mm〜1cm、上縁に不規則な鋸歯がある。萼片は卵円形、長さ2〜3mm。雄しべの花糸は糸状、葯は黄色。
     果実(痩果)は倒卵形で扁平、花柱の跡が小さい突起として残る。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:朝鮮、中国)
     水田、湿地、湖沼・ため池の浅水中

  • 花期 :   7〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1993年9月15日  千葉県市原市
     中上・全体2 1998年9月20日  千葉県野田市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2010年8月21日  新潟県十日町市
     左下・果実 2018年1月16日  沖縄県国頭郡
     右下・葉 2010年8月21日  新潟県十日町市

  • 撮影記 :
     花は同じような場所に生えるウリカワオモダカの白い3弁花に似ている。
     また、サジオモダカにも草姿は似るが、葉身の形が異なるので区別できる。
     この花は、花茎を普通3本ずつ輪生して何度も分枝しその先に花をつけるため、かなりにぎやかな感じがする。
     花茎も長く伸びるものは1m近くなり、時にはだらしなく感じるが、中上の写真の株は花茎が低くコンパクトで可愛いかった。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ヘラオモダカ2

花

果実